野草料理は美味しい、名護城公園で春の観察会「食べられる野草と試食会」開催
15:35分、参加者が揃ったので宮城先生をはじめ、宇根所長、スタッフの紹介をする。
気温、13度ほど、冷たい北風で小雨が降っているので傘をさして観察会は始まった。
サクラは7部咲き、「サクラの園」を歩きながら食べられる野草を見つけては 解説した。
イヌビワに雌雄の果実のあること、アキノノゲシの食べ方、シマグワの新芽は生でも食べられることなど事細かく説明した。
また毒のあるクワズイモ、ハゼノキに注意することも説明し、知識の継続することが大切と話した。
観察会が終了し、試食会会場入り。5分ほど休憩して。宮城先生の野草の食べ方文化・歴史、採取するマナーについて講義があった。すでに調理されたものを見せて解説。追加の野草調理をしながらも参加者の目の前で解説した。
完成した料理は、参加者に撮影してもらった。
参加者は熱心な方々が多く、質疑応答が盛んにかわされた。試食会開始、あつあつの天ぷらは美味い。タニワタリ、ホウビカンジュと次々と参加者に料理が提供された。
参加者から感謝の言葉「ありがとうございました」と拍手で終了した。
山野草の料理
山野草は、独特の風味や食感、またアクの強いものもあります。その山野草の特徴を知り、それに合った料理を楽しみましょう。アクの強いものは茹でて、水でさらすなどして、あく抜きをします。比較的簡単で無難なのは天ぷらにすることです。
手間がかかるのもありますが、自然の恵みの山野草を取る場合は、次のシーズンにも楽しめるよう根こそぎ採ったり、木を切り倒さないなど注意して採りましょう。
作り方
ホウビカンジュ
癖がなく食感もいいので、利用が広いです。
- パスタ:オリーブオイルにニンニク・鷹の爪を加えベーコン、ホウビカンジュの順でいため、塩胡椒をして茹でた麺を加え、混ぜ合わせる。
コウシュウタニワタリ
- 天ぷら:薄い衣をつけさっと揚げます。 塩などで食べるといいです。
- 煮物:茹でたものを彩に煮物に添えたりします。
アキノノゲシ
非常にあくが強いので茹でて水にさらしマヨネーズ醤油であえます。生で食べる時には細かく刻んで水に晒します。
- ツナ缶との胡麻和え:アキノノゲシは細かく刻み、水に浸けて、あく抜きをします。出来たら2,3回水を変えて下さい。ツナ缶ごゴマ油醤油で和えます。
- アキノノゲシの和え物:アキノノゲシは細かく刻み、水にさらして、ツナ缶、ごま油醤油で和える
ナスタチューム
葉にはワサ様の刺激がありそれをうまく使い、魚の味噌和えなどにするといいでしょう。花は料理の付け合わせなどにすると、料理が一段と映えます。
- ナスタチューム入りちらし寿司:スプーンを使い同量の酢と砂糖と、塩適量で、すし酢を作り、熱いご飯に混ぜ込みます。ご飯が冷めたら刻んだナスタチュウムの葉と、竹輪、入りゴマを混ぜ込み、葉、花、錦糸卵を彩りよく乗せる。
ニシヨモギ
私たちが食べなれたフーチバーですが、うす衣でてんぷらにするといいでしょう。
ミツバ
香りが高く山野草というよりも野菜として食卓に定着しています。
- 親子:小さく切った鳥肉を麺つゆの薄めた煮汁で煮込み、鶏肉に火が通ったら弱火にして三つ葉を入れ溶き卵で綴じて、器に盛ったご飯にのせて食べます。
セリ
香りが高く鍋料理などに向いています。
- セリ雑炊:ごはん2/3杯に倍量のだし汁(今回は白だしと水使用)を加え煮込みます。
ごはんが粥上になったら、味噌や醤油などの好みの調味加え、最後に刻んだセリと溶き卵を加えます。
ツワブキ
非常にあくが強く、生で皮を剥くと指先が真っ黒になるので、茹でてから皮を剥きます。
皮を剥いた後も一晩水に晒します。
- 豚肉との煮物:あく抜きをし、4センチほどに切ったツワブキとソーキや三枚肉と鰹だしで煮込んでいきます。
- ツワブキの葉の佃煮:ツワブキの葉は広いところを適当に切り、水にさらした後、細かく刻んで茹でます。茹でたのを、醤油砂糖みりん酒で汁気がなくなるまで煮込みます。
ツルナ(ハマホウレンソウ)
俗名の通り、ほうれん草と同様の使い方ができます。
- パスタ:ニンニクを入れたオリーブオイルでベーコン、ツルナを炒め、ツルナがしんなりしたら、ゆでたパスタを加え、塩コショウで調味する。